言葉の由来を見てみよう ― ワード・オリジン

雑学王が言葉の由来や物事の起源をご紹介します。

今日は何の日 ~ 4月19日

   


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今日,4月19日は何の日かご存知ですか?

実は今日4月19日は「最初の一歩の日」または「地図の日」と呼ばれているのです.

これは,今から200年以上も前の1800年4月19日(旧暦)に,初めて正確な日本地図を作ったとして有名な「伊能忠敬」が,地図作成のための測量に出発したからです.

学校の歴史の授業で伊能忠敬が日本地図を作製したことはご存じの方が多いかと思いますが,なぜ彼が日本地図作成に乗り出したかまで知っていますか?

実はこれ,単に「新しいことをしたかったから」とか「そうだ,地図を作ろう,と思ったから」とかそういう理由ではなく,とても意外な理由から彼は地図を作り始めたことが分かっています. 今回はそれをご紹介しましょう.

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実は地図作りは「ついで」だった

まあ,「ついで」とまで言ってしまうと言いすぎなのですが,伊能忠敬は地図作成のみを目的として旅立ったのではないということが明らかになっています.

その「地図作成以外の目的」をここでは明らかにしようと思います!

子午線弧の測定

子午線弧は「しごせんこ」と読みます. たいていの人はこんな言葉ご存じないと思うので,簡単に説明します.

現在からおよそ2200年以上前,紀元前3世紀には「地球は丸いらしい」ということがわかっていました.(ものすごく昔ですね!)

すると,「地球はどれくらいでかい球なのか」を人々は知りたくなるわけです.なぜならこれを知ることで世界の大きさがわかるからです.

しかし,地球にロープを巻いてそのロープの長さを測る,なんてことは絶対できないので,その何分の1かの大きさを測ることで,全体のサイズを推定しようという考え方が生まれるわけです.

そこで登場するのが,「子午線弧」です.

子午線弧は,北極―地点A―地点B-南極 となるように地点AとBを選んだ時に,地点AとBの間の距離のことを言います.(つまり地球の縦方向の何分の1かの距離.)

例えば,地点Aの緯度が10度,地点Bの緯度が70度で,AB間の子午線弧(地点A-B間の距離)が6667kmであった場合を考えます.(テキトーな図ですみません^^;)

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この図を見ると,地球は横から見ると円であり,70°-10°=60°の範囲の距離が6667kmであることが分かります.

円は360°ですから,360÷60=6より,6667km×6=40002km が地球の全体の長さであることがわかるわけです.

伊能忠敬は,この北海道と東京間の距離と緯度を正確に測ることにより,地球の大きさを確かめようとしたのです.(日本地図を見てもらえばわかる通り,北海道の左端っこの方は,ちょうど東京の真上にあるのです.)

ちなみに,地点Aと地点Bは離れてれば離れてるほど正確な計算ができるので,伊能忠敬は地点Aに東京,地点Bに北海道を選んだのです.

蝦夷地(北海道)は江戸時代立ち入り禁止だった!

さて,このようにして地球の大きさを求めようと思った伊能忠敬でしたが,江戸時代には,現在の北海道は立ち入り禁止となっていました.

伊能忠敬は「なんとかして北海道に入る方法はないか」と考えました. そんな時,江戸幕府が「外国との戦争に備えるための地図が欲しい」と思っていることを知ります.

そこで伊能忠敬は「日本地図を作りたいから,北海道に入らせてくれ」と江戸幕府に頼み,地図を欲しがっていた江戸幕府も「地図を作ってくれるなら北海道に行ってもいいよ」と許可を下したのです.

その後,伊能忠敬は北海道―東京間の子午線弧から,緯度1度分の距離を110.74kmと算出し,目的を達成したのです.
現在,地球縦一周はおおむね40009kmとされていますが,伊能忠敬は江戸時代に「地球の縦一周は39866.4kmである」と求めたことになります.これは誤差0.3%という驚異的な正確さです.)

何はともあれ,このような理由から伊能忠敬は200年以上前の4月19日,北海道に旅立ったのです.その後,彼は日本各地を15年以上もかけてまわり,測量を続けたことから,今日4月19日を「地図の日」または「最初の一歩の日」と呼ぶのです!

 

最後に

いかがです? 伊能忠敬の名前は知っていても,彼がなぜ地図作りに出発したかは知らない人が多かったのではないでしょうか?

知ってるように思えることでも,深く掘ると案外知らないことがあって面白いですね!



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