「カルテ」の意味と由来 ~ 語源の語源は「かるた」と同じ!?
2016/04/10
病院に行くとお医者様や看護師さんが持ってる「カルテ」.
「カルテ」は現在専ら「病院における診療記録を記したカード」の意味で用いられています.
ところで「カルテ」って「カード」や「かるた」なんかとよく似てますよね?
これら,実はもとはと言えば全部一つの言葉だったのです. 今回はこれらの言葉の由来を当たってみることにしましょう!
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そもそも「カルテ」ってどういう意味?
「カルテ」を辞書で引くと,「患者の病状や処置内容等を記録した診療カード」といった意味合いであると説明されていることが多いです.
しかしその由来についてはあまり触れられません.
実のところ,「カルテ」はドイツ語の「Karte」に由来するものです.
ドイツ語の「Karte」は単なる「カード」を指し,特段「診療記録」といった意味があるわけではありません.おそらく,単に「診療記録を書いてるカード」として「Karte」が日本語に輸入されたのでしょう.
「カルテ」の語源の語源
さて,「カルテ」がドイツ語由来であることはご説明しましたが,その「Karte」の由来は何なのでしょうか?
つまり「由来の由来」は何なのかという話ですね.
じつは,ドイツ語のKarteはラテン語由来であるとされています.
もともとはラテン語の「charta」
ラテン語の「Charta」は「紙」を意味する言葉です.
そして,ラテン語は「コンサート」のように様々な言葉の由来となっています.
ではchartaは他のどんな言語に輸出されたのでしょうか?
chartaがいろんな言語に広まって
ラテン語のchartaは様々な言語に輸出されました.それらの一例を見てみましょう
- ポルトガル語「carta」:これは「カルタ」と読み,「紙」や「トランプ」といった意味があります. この言葉が日本に入り「かるた」になりました.
- スペイン語「carta」:ポルトガル語と同じく「カルタ」と読みます.意味合いとしては「手紙」や「カード」という意味があります.
- 英語「card」:ご存じのとおり「カード」と読みます.
最後に
以前ご紹介した「コンサート」しかり,もともとは一つの言葉でも,様々な言語を経由することで様々な意味を持つようになることはかなりよくあることのようですね.
それにしても「かるた」と「カルテ」の語源の語源をたどると同じ言葉に行きつくと考えると面白いですね.