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「コンピュータ」の定義は? その名前の由来は?

      2016/03/21


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今や「パソコン」や「スマートフォン」の形で,ほぼ全世帯にあるであろう「コンピュータ」.

実際,総務省が公開している「平成26年通信利用動向調査」によると,平成26年末の地点で「パソコン」を所持している世帯は78%,「携帯電話(スマートフォン含む)」に至っては94.6%という報告がなされています.

それほど「コンピュータ」は身近なはずなのに,「コンピュータの定義」や「なぜコンピュータと呼ばれるか」はあまり知られていないように思います.そこで,今回はその「コンピュータの定義」や「コンピュータの語源」に迫ります!

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「コンピュータ」の定義・意味

「コンピュータ」の定義

まずは,コンピュータの定義,すなわちコンピュータの辞書的な意味からご説明します.

本来「コンピュータ」とは,電気を用いる用いないに関係なく,ある計算を開始させた後は,計算そのものに人間の操作を一切必要とせず「計算」を完了させる装置のことを言います.(ここでの「計算」は数値の計算のみならず,データの処理や情報処理も含んだ,広い意味での「計算」になります.)

現在は電気を用いた「電子計算機」があまりに普及しているため,一般にコンピュータというと「電気を使って計算を行う装置」という印象が強いですが,実は違うわけですね.

「コンピュータ」の語源と歴史

コンピュータの語源

ところで皆さんは,コンピュータ(computer)の語源をご存知ですか? computerは英語からそのまま日本語に入ってきた言葉ですが,最初は「計算機」という意味ではなかったのです!

英語では動詞の語尾が -er に変化すると「~する人」という意味になります.たとえば,「作る」という意味の動詞“make”の語尾がerになった“maker”は「製造者」という意味ですし,「使う」という意味の“use”の語尾がerになり“user”となると,「使う人」という意味になっています.

英語の“compute”は「計算する」という意味で,「数え上げる」という意味のラテン語computare(コンプターレ)が変化したものです.
先ほどの例と同じように考えると,computerの語尾がerに変化した“computer”は「計算する人」という意味になります.

したがって,もともとのcomputerの英語の意味は「計算手(=紙とペンで計算をする人)」でした.

つまり,「依頼された計算の結果を求める人」だったわけですね.1800年代以前,このような人々は天文学における計算や,大砲の角度計算で活躍していました.
学者は方程式や計算式だけをたて,時間がかかる複雑な計算そのものは,並列して多くの計算手に同時にやってもらうことで,答えを求めるのにかかる時間を短縮したわけです.

そうした「計算手」の仕事を行うことが出来る機械が発明されたので,その装置を「コンピュータ」と呼ぶようになったのです.

コンピュータの歴史

あまり詳しい年表を出すと読んでて眠くなってしまいますので,ここではコンピュータがどのような発達をしたかを見て行こうと思います.

歴史上最古の計算機は(今のところ),紀元前150年~100年の間に作られたといわれる「アンティキティラ島の機械」です.
このコンピュータは当然電気などを用いない,歯車を使ったもので,天文学の計算に用いられていたとされています.

アンティキティラ島の機械は天文学に関する特定の計算しか行えませんでしたが,1600年代,「人間は考える葦である」の言葉で有名なパスカルが,加減算を行うことが出来る計算機を発明します.この計算機はパスカリーヌと呼ばれ,足し算と引き算を行うことが出来ました.パスカリーヌも計算は機械式,つまり歯車を回すことで行っていました.これを機に,多くの歯車を用いた機械式計算機が発明され,販売されるようになります.

こうした機械式計算機が利用されるようになると,先述の「計算手」の人々は手書きで計算を行わず,計算機を利用するようになります.そうして,「計算手」の仕事は,単に計算をすることから「計算機を取り扱う人」へと変わっていくのです.やがていつしか,計算機を扱う人ではなく,計算機そのものをコンピュータと呼ぶようになりました.

1900年代に入ると,真空管という電子部品が発達したことで,現在のコンピュータに近い電子式のコンピュータが作られるようになりますが,これらはもっぱらお金がある軍や政府で用いられており,民間用途では1970年代くらいまでは機械式計算機が現役でした.(その後は,後述のトランジスタを用いた電卓にとってかわられることになります.)
真空管を用いていた当時のコンピュータは倉庫丸一個分位の大きさがあったため,手軽に扱えるものではありませんでした.

しかし,1948年「トランジスタ」と呼ばれる半導体部品が発明され,状況は一変します.トランジスタは真空管の同等の機能を持っていたのです.
初期のトランジスタは真空管よりも信頼性が低く低性能でしたが,改良を重ねるにつれて,より小型で真空管よりも圧倒的に高い性能を示すようになりました.
さらに,トランジスタの大量生産は,トランジスタの値段を大幅に下げて行ったのです.

すると,この「トランジスタ」を用いた計算機が盛んに作られるようになり,各家庭にも「電卓」が普及し始めます.
先述の「真空管」を用いたコンピュータは直ちに駆逐され,トランジスタ式となりました.

現在のコンピュータも,この「トランジスタ」を大量に用いて作られています.

最後に

コンピュータの歴史と由来,いかがでしたか?

計算を人の手ではなく,機械にやらせようという考え方はもう2000年以上も前からあったというのに,誰もが使える形にまで進化したのはここ50年ばかりのことだと考えると,最近のコンピュータの進歩は恐ろしいものです.

これからはどのような進化をしていくのでしょうか? なんだか楽しみですね!



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